覚せい剤原料医薬品を適切に廃棄しよう

患者さんの死亡などの理由で、払い出しがなくなってしまった覚せい剤原料。
有効期限が設定されているため、多くは期限切れとなってしまい、廃棄しなくてはいけません。
法律で、厳しく規制がかけられているため、廃棄するのにあたって、行政手続きを適正に行わなければなりません。

薬剤師として、一人前になるためや管理薬剤師として、行政への連絡やスタッフへの指示が必ず必要となる業務です。
このため、この記事では、覚せい剤原料の廃棄についてまとめてみます。

覚せい剤原料の廃棄について

病院で覚せい剤原料を実際に廃棄する流れをまとめます。

法的根拠 覚せい剤取締法

第30条の13 その所有する覚せい剤原料を廃棄しようとするときは、当該覚せい剤原料の保管場所を所在地の都道府県知事に届け出て当該職員の立会いの下に行わなければならない。

患者さんに交付する前の覚せい剤原料を廃棄するときは、「覚せい剤原料廃棄届」を所管の薬務課または保健所へ届出します。
調剤ミスによるものや期限切れの覚せい剤原料を廃棄する場合があります。

患者さんに交付した後の覚せい剤原料ですが、病院が引きとることは法令の規定でできません。

覚せい剤原料そのものは、医療用医薬品として使用されており、リスクがかなり高いものではありません。
規制している法令が覚せい剤取締法であり、不正譲渡のような流通により覚せい剤が合成されることを防ぐ主旨で、取り扱いが厳しくなっています。

覚せい剤原料の廃棄手順


覚せい剤原料の帳簿と廃棄する覚せい剤原料の実在庫を確認します。

行政へ提出した覚せい剤原料廃棄届と廃棄する覚せい剤原料の種類と数を確認します。

行政職員立会のもと、覚せい剤原料廃棄を適切に実施します。

覚せい剤原料帳簿に廃棄した旨の記載と、覚せい剤原料廃棄届の「廃棄方法、廃棄年月日」を記載します。

覚せい剤原料の主なもの

一般名 商品名 薬効
セレギリン塩酸塩錠 エフピーOD錠2.5mg パーキンソン病治療薬
セレギリン塩酸塩錠 セレギリン塩酸塩錠2.5mg「アメル」 パーキンソン病治療薬
セレギリン塩酸塩錠 セレギリン塩酸塩錠2.5mg「タイヨー」 パーキンソン病治療薬

覚せい剤原料の廃棄

覚せい剤原料の廃棄方法には、その性質や化学的性質等を把握して適切に廃棄する必要があります。

覚せい剤原料の錠剤  お湯で溶解して放流 

覚せい剤原料は、お湯で非常によく溶けます。
乳鉢に錠剤を取り出して、お湯を錠剤が浸るぐらい入れて、軽く撹拌してから、下水に直結した水道やお手洗いに放流します。

クリックお願いいたします。

記事を書く元気をもらえます。

人気ブログランキング

にほんブログ村 資格ブログへ
にほんブログ村

ABOUTこの記事をかいた人

薬剤師。既婚。病院、薬局、ドラッグストア、公務員として全ての職場を経験しています。病院薬剤師では調剤と病棟業務を、薬局では調剤と在宅業務を、ドラッグストアでは調剤とOTC医薬品の販売を、公務員では医療機関と薬事施設の開設許認可を担当してきました。 趣味はネコ、ガーデニングとブログです。